2015年9月13日日曜日

サラマンカホール電子音響音楽祭

サラマンカホール電子音響音楽祭に行って来た。中村滋延先生とよくお話しする機会があって、彼がピエール・アンリの《フュチュリスティ》について言った言葉、「あれはもともとは2チャンネルのステレオだけだったんですね、これがあんな風に響くなんて信じられませんでした」。また岐阜県美術館での「IAMAS ARTIST FILE 3 BEACON 2015 LOOK UP!」は回転するイメージとその社会性でリュック・フェラーリを思い起させた。松井茂さんの「音響詩」は、ちょうど塚原先生のダダ・シュールレアリズムの本の中にレトリスムについてのことがあったので、それと関連させて考えさせられた。でも朗読が妙齢の女性というところから、ゴーギャンのことを思ったりしたら、ちょうど美術館の中にゴーギャンが展示されていた。また安野太郎さんのゾンビ音楽では、演奏前にブレーカーが落ちて、「ゾンビが出て来る前に電気が死ぬ」と思った。同じ結果を得るためにわざわざ手間ひまをかけるという、ブリコラージュ的芸術はまさに三輪さんの言う「鵜飼」である。以上、忘れないうちに。そうそう、それと美術館には多くのルドンがあって、『閉じた目』があったのも音楽関係者には嬉しいところ。
サラマンカホールのある西岐阜駅。
なかなか美しい岐阜県美術館の庭。小川が流れている。