2014年3月12日水曜日

La musique à Paris sous l'Occupation

Sous la direction de Myriam Chimènes et Yannick Simon, La musique à Paris sous l'Occupation, Cité de la musique/Fayard, 2013. 読了。オネゲルとプーランクの戦時中の微妙な位置は興味深い。コルトーがコラボだったとは聞いていたが、フロラン=シュミットは知らなかった。コルトーについてもこれほどひどかったとは知らなかった。これらは最近の「サムラうんぬん」事件を思い出させる。つまり、音楽以外の情報(ナチズム、耳が聴こえない、など)によって、その音楽自体の評価が左右されるのかどうか。(ただし「サムラ」の場合は、本人の作品でもなかったけれど。)しかし、そもそも、「音楽自体」と「音楽以外」などはっきりと区別できるのだろうか。例えば、《歓喜の歌》を聞いて全く何も思わないと言うことはあり得ないだろう。(最低限でも「年末」とか……。)