2015年6月28日日曜日

夢は呼び交す

蒲原有明『夢は呼び交す』(岩波文庫)を読んだ。有明は日本象徴詩の創始者としてしか知らなかったが、散文もとてもよい、好き嫌いはあるだろうが。鷗外から影響を受けているのだろう。戦前戦後の時期に全く忘れられていて、生活にとても苦労し、関東大震災で鎌倉から静岡に移ったのに、今度は第二次大戦の爆撃で静岡も焼かれ、鎌倉に戻るときに貸家をしていた、その住人が川端康成だったというのも数奇な運命である。編集者の野田宇太郎の本は高校時代に愛読していたので、懐かしかった。