2012年11月15日木曜日

武蔵美と芸大

この間の土日は推薦入試で、月曜日に武蔵野美術大学へ行って、ブリュンヒルドさんとの対話形式による講演。インスタレーション『思い出の循環』について。クリストフ・シャルルが、とても素晴しい設営をしてくれたので、リュックさんの意図がよく理解できるインスタレーションになった。大きな4面のスクリーンが観客を取り囲み、映像が廻って行くなかで、12台のスピーカー(6台のCD)がさまざまに異なった音響・音楽を流して行く。その組み合わせは、一度として同じになることはない。会場の中を自由に歩き回れるために、これは観客が生み出す作品だ。その上、スクリーン上には、観客である我々のシルエットが写り、まるで我々自身が作品の中に参加しているようだ。講演の後は、神楽坂のクリストフの自宅でご飯をごちそうになった。奥様は、デザイン研究をなさっている日本人の研究者。エゴン君という息子が一人。もう14歳という。ダニエル・シャルルが、赤ちゃんだった彼をだっこしている写真を見た覚えがある。いろいろな話で盛り上がる。翌日は、東京芸大の千住キャンパスで、特別講義。これは、西岡先生という方の授業の枠で、アレンジは渡辺愛さんである。ぼくは、通訳に徹しておりました。しかし、始まりが18時で終了20時ということで、最終の新幹線に飛び乗りました。水曜日の一校時目からの授業のため。このような強行軍がたたったのか、のどをやられ、ひどいガラガラ声。木曜のこれからは、同大今出川の寒梅館で、ブリュンヒルドさんのお相手をしなければならないが、大丈夫か?