2010年7月9日金曜日

pathographie

pathographie (病跡学)というのは実につまらない「学問」だ。それは、あるいはわかりきった分類学か、あるいは単なる覗き見趣味である。読んだのは、ランゲ=アイヒバウム『天才』と徳田良仁『創造と狂気』の二冊。以前に既にクレッチマーの『天才の心理学』は読んでいた。ランゲ=アイヒバウムが「精神病者と健常者はすぐわかる。プロシャ軍隊の行進と精神病者の行進を比べてみるが良い」と言っているのには驚倒した。(ちなみにこの本は1941年のものだ。)中に、病跡学者の例として、1890年メービウスの名あり。彼はシューマンについても書いていた筈。