2011年1月15日土曜日

アメリカ実験音楽

柿沼敏江『アメリカ実験音楽は民族音楽だった』読了。パーシー・グレインジャーについて知りたくて、読んだのだったが、他の人たちについてもいろいろと教えられるところが多く、面白かった。しかし「ヴァーナキュラー」という用語は日本語になっているのだろうか。また「民族音楽」というもののはっきりした定義がないので、「?」という感じがしなくもない。こういう幾人かの人々の短い評伝を積み重ねる本は、『近世畸人伝』をはじめ、とりあえずは大変に面白く読めるし、それほど深みはないにしても、個人的には結構好きです。