2012年10月11日木曜日

Pascal Dusapin

二時間強の通勤時間のうちに、Pascal Dusapin. Flux, trace, temps, inconscient - entretiens sur la musique et la psychanalyse, Editions Nouvelles Cécile Defaut, 2012 を読み終わる。しかし、得るところのなんと少ない読書だっただろう!デュサパンが癲癇患者だったこと、作曲しているときだけ安心していられること、これだけだ。音楽のこと、精神分析のこと、デュサパンの作品、ラカンのこと、などいろいろ教えられかと思って購入したのだったが、全然だめ。対話相手は、みなラカン派の精神分析者なのだが、これが……、なんだかなあ。確かに、売れっ子の作曲家で、こんなに若くしてコレージュ・ド・フランスの教授になって、デュサパンは「偉い」のかも知れないけど。こんなにへいこらしていていいのか。そして、デュサパン本人はもう、ほとんど何も言っていないに等しい。無駄な読書時間であった(というわけで、JR遅延の上に、疲労困憊が重なったのであります。)