2012年2月1日水曜日

パリ燃ゆ

大佛次郎『パリ燃ゆ』(全6巻、朝日新聞社)読了。ルフェーブルを読んで、パリ・コミューンについてその分析に終始しているところに、物足りなさを覚え、その前書きにこの本のことが書いてあったので読んだ。やはりフランスどころか、ヨーロッパ全体を震撼させる重大事件であったことがよくわかる。もちろん登場人物として、よく知っているユゴーやら、ゾラやら、ゴンクールやらが出て来るが、彼らの他にも、例えばヴェルレーヌ(これは端役でちょっと登場)もランボーも関わっていたはずだ。そして、ドビュッシーの父親も(コミューン派として参戦)。そして、この事件直後に、サン=サーンスがビュッシーヌと国民音楽協会を作るわけで、彼もそしてもちろんダンディ(彼は普仏戦争に従軍している)、デュパルクもそこにいたはず。フォーレも。彼らは何をしていたのだろう?パリ・コミューンと地域主義の関係には以前言及したが、その他にもナショナリズムももちろん関係があって、だいたいコミューン結成の一つの要因は普仏戦争を敗戦に導いた政府の無能への反発もあったのだ。考えさせられるところ大である。
コミューン政府(中央委員会と公安委員会の名で)が出したポスター。
これはドゥレクリューズ(最後のコミューン指導者、バリケードで戦死)の名前で出された布告。
これは、コミューンの女性指導者であったルイーズ・ミシェル逮捕の情景。