2012年2月3日金曜日

ルクーのピアノソナタ

定期試験監督と教授会の間に5時間(!)も暇があるので、ギヨーム・ルクーの楽譜を弾いてみた。《ピアノ・ソナタ》、ピアノのための《三つの小品》(〈言葉のない小さな歌〉、〈忘れられたワルツ〉、〈楽しいダンス(民謡のスタイルで)〉)。ルクーの作品は上村とやった《ヴァイオリン・ソナタ》しか知らなかったが、すぐにそれとわかる彼のスタイルがあるね。不思議な分厚い和音とか、彼流の和声進行とか、複雑な対位法とか。しかし、《ソナタ》には明らかなバッハの模倣がある。この曲に注目していたのは、ギヨー先生がセヴラックの《ソナタ》への影響を指摘していたからだ。ちょっと弾いてみると、これはむしろダンディの二人への影響なのかも、と思ったり、でもそこに「民謡風」(?)の音の動きがあるのは二人に共通で、ダンディにはないかな、と思ったり。しかし、まだまだ時間があるな……。やれやれ……。