2013年6月28日金曜日

Jordi Savall

ゆうべは、アウディトリにジョルディ・サバル(サバイというのがカタラン語の発音らしい)の演奏会「マニフィカートとユビラーテ」を聴きに行った。カタルーニャ王立合唱団 La Capella Reial de Catalunya の25周年記念の一連のコンサート「El So Original」の最後ということ。演奏は、合唱団とコンセール・デ・ナシオン、そしてサバルのやっている音楽アカデミーの優秀者たちが独唱であった。9時から始まって、11時半に終わるというプログラムで、リュリ《ユビラーテ・デオ》LWV77/16、バッハ《管弦楽組曲第3番》の序曲、ヘンデル《ユビラーテ・デオ》HWV279、休憩があって、バッハ《管弦楽組曲第3番》のアリア、ヴィヴァルディ《マニフィカート》RV610-1st ver.、バッハ《マニフィカート》BWV243であった。何と盛りだくさん!何と素晴らしい演奏!正確、繊細かつ感情豊かで、フォルテの箇所でも決して音が濁らない。極上の瞬間である。以前にパリで聴いた時より、サバルの解釈は単純になり、簡素になり、しかし説得力を増した。