2013年6月9日日曜日

La Musique et Federico Mompou

モンポウ財団から借りたロジェ・プレヴェルの本を読み終わった(Roger Prevel, La Musique et Federico Mompou, Editions Ariana, Genève, 1976.)。著者はモンポウと昔からの長い付き合いであったらしい。奥さんがカタラン人で、バルセロナと南仏(だったかな?)を頻繁に行き来しており、ごく最近亡くなったとか。この本そのものはカルメン・ブラボさんのものだったとかで、表紙見返しに「要返却」と書いたポストイットが貼ってあった。まさしくモンポウと本当に親しく付き合った人の著書という感じで、これまで読んで来たものとは全く異なった風合いのものだった。またその間にカルロス・ルイス・サフォン『天使のゲーム』(木村裕美訳、集英社文庫)も読了。前作『風の影』よりもミステリーっぽい。その分、リアルさが薄れているとも言えるか。バルセロナの観光大使みたいなところもあり。まあ、しかしそんなこと言っても、とてもうまく書けていますけどね。読ませます。おお、それからこの間アカデミア・マーシャルに行ったときに貰った創立100周年記念の冊子 Acadèmia Granados-Marshall: 100 anys d'escola pianística a Barcelona も読んだ(これはカタラン語、スペイン語、英語の三か国版なのだった)。そこでちゃんと知ったのだが、アリシア・デ・ラローチャはここで教えていたどころの騒ぎではなくて、1959年から2001年まで学長(というかこの冊子が2001年刊なので恐らくその後も)であったのですね。失礼しました。そしてその娘さんは事務長みたいなもの("direcció diària")をやっているらしい。