2011年12月14日水曜日

承前

そうそう、それから書き忘れたが、『プリズムの色』の中でいろいろなミュージシャンたちが演奏しているわけだが、特にポーリン・オリヴェロスとメレディス・モンク(そしてテリー・ライリーも)は特に亡きダニエル・コーへのオマージュとして演奏している。メレディス・モンクについては、そうだろうと思った、というのも、彼女は「最後の息、the last breath」と歌い、途中でそれをフランス語でも「dernier souffle」と歌うのである。また常にジャクリーヌの影が(実際に彼女自身の映像もあるが)感じられ、特にフィリップ・グラスがピアノの演奏を途中でやめて、こちらを向いて語りかけているのは、彼女に話しているのだ。この映画が単なるジャーナリストによるインタビューとかルポルタージュとまったく異なるゆえんである。真の友情の証。