2011年12月26日月曜日

波の記譜法

ピエール・マリエタンから来年の「音のエコロジー」国際学会に参加してくれという突然の頼み(東京のホテルで電話を受けたのでした)なので、何かよい材料はないか、と何十年ぶりかで小川博司ほか『波の記譜法』(時事通信社)をざっと読み直す。う〜ん……、確か小沼さんも環境音楽関係の施設が古びている、みたいな話を書いていたようだったけれども、どうも環境音楽関連の言説も今となっては古びて見えてしまう。ぼく自身に興味があって、面白みが多少ともありそうだなと思うのは、日本の「伝統的な」(と言われる)音の環境であったり、音の装置であったり(これは「文学的装置」であるかもしれない)、そういうものの間の関係を確かめること、かな?これにうっすらと関係ありそうなのが田中直子氏の論文だけれども。彼女は今はどのようなことをやっているのだろうか?