2013年1月24日木曜日

バッハの暗号

ルース・タトロー『バッハの暗号』(森夏樹訳、青土社)読了。最終的に、結局バッハには暗号はない、という結論。もともとのタイトルは「バッハと数アルファベットの謎」というものだったらしいのだから、ちょっと「売らんかな」の日本語タイトルですか。まあ、それはいいとして、結構まともな内容で、当時のバッハを取り巻く環境での「数と文字の遊び」の流行が細かく辿られていて面白かった。また、クリューガー→マッテゾン→バッハという音楽思想の流れは重要であると再確認。マッテゾンの「状況のロクス」(本書では「事情の主題」となっている)の話は、前に「音楽美学」の講義のテクストで使ったエッゲブレヒトの論文に出て来ていてなじみだったので、ここでまた出会うとは奇遇というべきか、当然というべきか。