2013年1月30日水曜日

迷宮としての世界

グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』(種村季弘・矢川澄子訳、岩波文庫)読了。これは面白い、古典主義と対立する、マニエリスムが脈々とヨーロッパ文化の底流に常に流れていると言う。だから、以前に読んだクルティウス、ではない、マリオ・プラーツのロマン主義の系譜というのと、よく似た考えで、そのものについて、ものすごく共感できる。(ぼく個人的には「ポエジー/プローズ」とか、そういう対立として ― 「ハレ/ケ」とか?「芸術/日常」とか? ― と感じますが……。)そして、しかし、ここでもまた音楽の領域における等価物について考えたら、面白かろうとも思うのでした。musica subtilior とか、モンテヴェルディの seconda prattica とか、あるいはジェズアルドとか?バッハの謎カノン、モーツァルトの音楽の冗談、ロマン派ではやはりアルカンですか(《死んだオウムのための葬送行進曲》)。近代になれば、サティがいるし、現代ではもちろんラモンテ・ヤング、ケージをはじめ人材に事欠かない(ジョージ・ブレクト!)。