2014年10月16日木曜日
絶望者
レオン・ブロワ『絶望者』(田辺貞之助訳、国書刊行会)を読む。ビニェスが絶賛した作であり、後に作者と親しく交わることになった、ということで読んでみた。うーん……。汚辱にまみれた世の中に憤っているのはよくわかるのだが……。理想はカトリック本道の王統派ですな。敵は黒い金でぶくぶく太ったブルジョワと、その手先のジャーナリスト、作家、そしてユダヤ人。また堕落した聖職者たち。彼らを憎む気持ちはよくわかるが、かなり近視眼的な批判である。でも当時の雰囲気はよくわかるね。アルマン・シルヴェストルとかポール・ブールジェがくそみそにやっつけられているのは、面白い。フォーレやドビュッシーが曲を書いているんだよね。
2014年10月10日金曜日
伝記クロード・ドビュッシー
フランソワ・ルシュール『伝記クロード・ドビュッシー』(笠羽映子訳、音楽之友社)読了。最初の留学の時に、笠羽さんの紹介(いや、平島先生だったか?)でルシュール氏と面識はあったのだが、その後、図書館のエレベーターで偶然一緒になった時に、気恥ずかしくて御挨拶できなかったことが今もって悔やまれる。読んだのは、ネクトゥー氏との話の中に出て来たから。(今まで読んでいなかったのか、と責めないでください……。)
2014年10月1日水曜日
現代音楽の冒険ほか
間宮芳生『現代音楽の冒険』(岩波新書)、石川康子『原智恵子 ― 伝説のピアニスト』(ベスト新書)を読んだ。2冊合せて甲南山手の古本屋で180円!間宮は「こころ余りてことば足らず」、石川は「余計な心多すぎ、ことばもまた」。しかし前者の「ヨーイク」の話は面白かった。後者は誤植が多い上に、単なる間違いも多く、文体はいわゆる mièvrerie …… Chieko Hara n'a pas de chance même après sa mort.
登録:
投稿 (Atom)