2012年3月29日木曜日

日本禅宗の伝説と歴史

中尾良信『日本禅宗の伝説と歴史』(吉川弘文館)読了。あんまり伝説はなかった。あるのは聖徳太子と達磨が出会ったという伝説。(それなりに興味深いものではあります。)しかし初期日本禅宗の歴史の勉強にはなりました。栄西と道元のまわりにいた、さまざまな人間模様が面白い。

2012年3月24日土曜日

ショーペンハウアー

ショーペンハウアーを集中的に読み直している。ただそんな気になっただけ。Je relis Schopenhauer...

2012年3月15日木曜日

日経記事

本日朝刊に記事が載りました。

ザビエル

ピーター・ミルワード『ザビエルの見た日本』(松本たま訳、講談社学術文庫)読了。これはたまたまうちにあった。ザビエルの手紙が分断されていて、だいたいのことは解るけれども、なんだか隔靴掻痒。そのうえ、ミルワードの解説がなんだか時代遅れで、現代日本の悪口を言っているのだが(決して間違っているわけではない)、本質を突いていない感が満載である。この人はイエズス会士で日本に布教に来て、何十年と日本にいるのだろうが、ザビエルほどには日本語習得の努力はしなかったようだね。それが何だか何十年前の「ガイジン」の意見という雰囲気を濃厚にしている(まあ相当お年のようでもあるから、それもそうか)。ザビエルがなんだか可哀想である。本当のことを知りたい。

2012年3月13日火曜日

日本経済新聞承前

来る3月15日(木)付けの日本経済新聞文化欄に、私の記事(セヴラック関連)が載る予定だそうです。みなさん、よろしければ覗いてみてください。

2012年3月2日金曜日

Symphonie déchirée

3月中には、Luc Ferrari, Symphonie déchirée のためのテクストをフランス語で書かなければならない。ブリュンヒルドが大変に貴重な諸資料をスキャンして送ってくれた。先日にパリで会ったアンサンブル・アルスノーヴァの二人、ブノワ・バエルジョーとフィリップ・ナオンも貴重な証言をくれた。もちろんブリュンヒルド本人も。うーむ、熟考、熟考……。

Damunt de tu, només les flors.

Damunt de tu, només les flors.
Eren com una ofrena blanca:
la llum que daven al teu cós
mal més seria de la branca.

Tota una vida de perfum
amb el seu bes t'era donada.
Tu resplendies de la llum
per l'esguard clós atresorada.

¡Si hagués pogut ésser sospir de flor!
Donar me com un llir a tu,
perqué la meva vida s'anés marcint,
s'anés marcint sobre'l teu pit.

I no saber mai més la nit
que al teu costat fora esvaida.


2012年3月1日木曜日

フランス・ロマン主義

確定申告で待っている間に、フィリップ・ヴァン・チーゲム『フランス・ロマン主義』(辻昶訳、白水社文庫クセジュ)読了。ロマン主義の作家たちは、初めて大衆のために書いたという指摘が興味深い。つまり「永遠」に向かって書いていた、古典主義の作家たちと違ってということなのだが、これが音楽のロマン主義の作家たちが「歴史」を意識するようになった、というのと正反対なのだ。音楽においてはロマン主義(古典派も入るかな)以前には、「大衆」とはちょっと違うけれども、その場にいる(hic et nunc)聴衆に向かって書いていた。それが19世紀に入ると、「歴史」を意識するようになり(メンデルスゾーンの《マタイ》再演)、「永遠」に向かって(とも言えるような態度で)書くようになった(50年後の聴衆に対して書いていたマーラー)。辻氏の訳は一点だけ惜しい。「cité」の翻訳を「中の島」にルビ(「シテ」)という不思議なものにしている。大阪の人なのか知らん。まあユーゴーの専門家らしいので、なんとなく納得(微笑)。