2015年4月30日木曜日

ジャン・コクトー

高橋洋一『ジャン・コクトー 幻視の美学』(平凡社ライブラリー)を読んだ。1950年の映画『恐るべき子どもたち』のヒロイン、ニコル・ステファーヌはロッチルド(ロスチャイルド)家の人間だったというのは知らなかった。ニコル・ステファーヌは本名はニコル・ド・ロッチルドといい、アンリ・ド・ロッチルド男爵の孫。アンリは1920年代にビニェスとモンポウをそのエリゼ宮に近い屋敷に招待していて、その時のことをモンポウ自身が手紙に書いている。しかし、コクトーとモンポウは、もしかしたらプーランクを介して出会っていたかも知れない。(あるいはストラヴィンスキーを介して?)