2009年6月27日土曜日

ルソー

ルソー『告白』(桑原武夫訳、岩波文庫)を読み返している。確かにルソーが相当な被害妄想にとらわれていたことがよくわかる。しかし、最近自分にもそのような事件が降り掛かるに及んで、これが続けば自分もルソーになるかも(哲学者ではない、被害妄想に)とも思われた。コジマ録音から今秋出ることになっている「日本女性作曲家」のCDのことである。小さな世界の中で、さまざまな人間がさまざまな思惑を抱えながら動き回っているというのが、まったくルソーの描く18世紀フランスと同じである。いやはや……、こまったもんだ。