2009年10月5日月曜日

デカルトに

ここ最近、ルネ・デカルトによく出会うと思っていた。3回である。2回までは覚えていた。まずは「音楽文化学講読2」の講義である。ルネサンス以後の音楽書講読で日本語で読めるものの最初は、彼の『情念論』である。この原題が訳書のどこにも書いていないので困った。後から見つけたが Les Passions de l'âme である(と思う)。直訳すると「魂のもろもろの情熱」である、うーむ、なかなか……。それを見つけたのが2番目の関係で、「西洋芸術論」の講義の中だ。どちらも、芸術体験における「主体」の確立が問題となる。しかし、3番目は……。日本語で読んだ記憶があり、最近は日本語を読んでいないので、はて何だったか?と思っていた。そうそう、最近、中学高校時代の恩師から送られて来た彼の著書の中だったのであった。小柳敏志『学ぶこと、未来へ ― いまを生きる中学生・高校生へ』(平和文化、2009年)である。