2010年6月24日木曜日

ダヴェリオ

Daverio, Schumann 読了。非常に良い本であった。なにしろ著者のシューマンへの愛が伝わってくる。最後に「この散文的世界にはシューマンのような詩的存在が必要」と著者はいうが、全く同感。しかし、思うに、とても普通の人だった著者が、一挙にその異常な死によってその存在を「詩的なもの」としてしまったことは、運命の皮肉ととるか恩寵ととるか。