2011年8月6日土曜日

俳家奇人談

竹内玄玄一『俳家奇人談・続俳家奇人談』(岩波文庫)読了。作者を知らないで句だけしっているというものがけっこうある。なかでも千代女の以下の句は、その詞書などまったく知らなかった。哀感溢れている。

わが子を失いける時、
蜻蛉釣今日はどこまで行つたやら

また、次の瓢水居士の句も面白い。

平生したしき人の、難波の遊女を根引きせんと云へるをいさめて、
手にとるなやはり野におけ蓮花草