2014年9月3日水曜日

伊澤蘭軒

森鷗外『伊澤蘭軒』(全集第17巻、岩波書店)読了。大学京田辺にはないので(日本文学科が今出川に行ってしまったからだろう)芦屋市立図書館で借りた。新聞連載中でさえ、不人気だったらしい。最後に鷗外自身がそれらの批判に駁している所が面白い。そしてその所以を読者の「歴史嫌い」に帰しているが、これはむしろ「鷗外嫌い」(好きだけれども、というのもありでしょう)だと思う。それを彼自身感じていたのか否か。いなかった訳はないと思う。では……?