2015年6月26日金曜日
アルゲリッチ、私こそ音楽
映画『アルゲリッチ、私こそ音楽』を見た。しかし、原題は「ブラッディ・ドーター」で全然日本語のタイトルとは関係がない。内容も全然違って、「私こそ音楽」などとは言っていない。誰が決めたのだろう。こういうタイトルだったら「売れる」と思ったのだろうか。日本の場面も出てくるのだが、その印象が商業主義・資本主義に毒された日本で、アルゲリッチはいやいやながら演奏している、みたいなのが、何だかなあ〜と思った。しかし彼女ほど、自由奔放に生きていられたらいいなあ、と思ってしまうが、恐らく本人は一時期には鬱になったり、演奏が年をとって変化しないように気をつけるなど、大変なのだろうとも思う。でも自由にやって「音楽」になるのがすごいのだが、本当は「音楽」はそれだけではないような気もする。身体的な「知」と精神的な「知」があって………、などという二元論もすでに間違っているのか……。