2010年3月8日月曜日

バスクの音楽

バスクの音楽 Agur Jaunak (musiques basques)というCDの解説に Le Zortziko というダンスのリズムが説明されている。バスク語の zortzi (8の意味)から来ているらしい。このリズムはまさしくラヴェルの《ピアノ三重奏曲》第1楽章のそれだ。8分の8という異常な拍子は何かと思っていたが、これでよく理解できる。そして、セヴラック《夾竹桃の下で》のシャルル・ボルドの名前が挙げられているフレーズ。この5拍子もこれでわかる。というのは、もともと8拍子なのだが、19世紀以来、五線譜には5拍子で記譜する習わしだからだ。しかし、1拍目が他のものより短いために正確に記譜するのは容易でないという。