深尾さんというピアニストの人からの質問で、セヴラック《風車の心》の中の Danse de chevalet を何と訳すかという。彼女はギヨー先生にも問い合わせをしたらしく、彼からの返事も同封してあった。それを読んだり、いろいろ調べてみると、馬(の扮装をした人)と蹄鉄打ちの人との間のコミカルな動作をまじえた、南仏地方の民族舞踊の一種のようである。英語では Chevalet Dance と言っているようだし、無理に日本語に翻訳しても意味がないようだ、と返事をしておいた。
しかし、このことが頭にあったせいか、夕べの夢には、軍人である主人公の男性の或る少女への哀しくも叶わない愛(!)が現れ、「哀しさの中の美しさ」こそセヴラック音楽なのでは、と思ったりもしたのでありました。(まったく論理的ではありません。Comme disait, bien sûr, M. le professeur Freud... excusez du peu ! )