2010年4月6日火曜日

Mompou

モンポウの和音について。《魂の歌 Cantar del alma》の伴奏部分を見て欲しい。最初はごく普通にホ短調で推移しているが、属和音上でいったん楽節が終わった後、メロディーはホ短調で予想される嬰ニではなく、本位ニに行く。次がバスと共に全てが全音上がるのだが、本位ニの位置は一音半上がって、今度は嬰ヘ短調の属和音になる(嬰ホ)。(ただし、メロディーそのものは、本位ホ、嬰ハ、ロと続く。)同じような進行がその後もう一度続いて、最初のホ短調に戻るだが、要はこの辺りの「はぐらかし」である!