今日はオープンキャンパスとやらで休日出勤。学科紹介およびミニ講義というやつでした。
さて昨晩は、南森町モーツァルトサロンでゆみさんコンサート。「ユートピアにむけて」という題で、ダオ《ジオ・ドン》、オハナ《マルティネテ》と《花のように》、プーランク《C》、ロルカ《セビージャの子守唄》、ラヴェル《スペインの歌》、松平《子守唄》(ピアノ)、金井《東西東西》と《絶筆》、新垣《一番桜》、吉田《君死にたまふことなかれ》。休憩後にはゆみさん自作《フィネガンズ・ウェイク》、デュパルク《旅への誘い》、ラヴェル《カディッシュ》、グノー《アヴェ・マリア》、ルシュール《牢獄の歌》、デュティユー《強制収容所の女の歌》、ヴァイル《ユーカリ》、コスマ《バルバラ》、トマ《君よ知るや南の国》、ブラームス《子守唄》。だんだん聴いているうちに、ユートピアというよりも、彼岸というか「あの世」、死者の国への誘いという気がして来た。ちょうど Julien Green, Frère François の最後、聖フランチェスコが死ぬところを読んだばかりだったので、ますますそう思った。そして、ぼくの周りの親しかった死んだ人たちのことを思い出していた。何とたくさんの人が亡くなってしまっただろうか!
そして、今日になって、図らずも吉田秀和先生の訃報に接したのだった。なんたる符合だろう!