2012年9月30日日曜日
2012年9月29日土曜日
2012年9月28日金曜日
ピアニストの系譜
真嶋雄大『ピアニストの系譜 — その血脈を追う』(音楽之友社)読了。何か教えられるところがあるかと思って読んだのだが、どうもこの本の記述は客観的な事実なのか、筆者の思い入れなのか、曖昧なところが多すぎる。人名の読みの間違い(ジャック・ファブリエではありません!そんなファブリーズみたいな名前ではなく、フェブリエです。ソブラジとか、ヴァイオリストとかはご愛嬌?)とか事実誤認(ヴァレーズがピアニスト?)もあり、しかも全く参考文献がない!まあ、著者もしっかりした学問的研究を狙っているわけでもなさそうだから、それでいいと言えばいいのかも知れないが、でもなあ……。単なる音楽読み物とか、そういうものかな。でも、こういうものを読んで、日本の読者たちに片寄った偏見が植え付けられなければよいが(「民族」とか「血統」とかは最重要だ、とか)。PS:個人的には、マリー・ジャエルのこととかがわかるかな、と思ったのでした。全く言及なし。よく考えたら、シャミナードのことだって何にも書いてないぞ。もっと言えば、グレインジャーも丸無視!
2012年9月26日水曜日
ヘルペス
ヘルペスで上唇が痛い。家内にゾビラックスを処方してもらう。やれやれ……。先週金曜には突然の発熱もあったし……、その余波であろう。そんな中、朝5時起きの一時間目からで、今学期授業初日。そのうえ、写真コンクールの応募写真を440枚余(!)見るという、何というか惨憺たるというか、大変な一日であった。
2012年9月25日火曜日
阪急電車
録画しておいた映画『阪急電車』を見た。どんなにありきたりの物語でも、その土地というものは大事だよな。つくづく genius loci ということを考えた。そう言えば、JR神戸線の尼崎に着く直前(つまり西宮より)の車窓から、「入江工務店(だったかな)」の看板が見えるのだが、それが「IRIE」で、ついプルーストのイリエ=コンブレーを思い出すのであった。(しかし、こっちは Illiers-Combray でした。)
2012年9月24日月曜日
その間に
その間に読んだ本。ブルフィンチ『中世騎士物語』(野上弥生子訳、岩波文庫)、ハイデッガー『ヒューマニズムについて』(渡邊二郎訳、ちくま学芸文庫)、Scarlett et Philippe Reliquet, Ecouter Haendel, Gallimard, 2011. 最後の本は、全然音楽の本ではなかった。フォーブール・サンタントワーヌの本屋「Arbre à lettres」でぶらぶら見ていて、目についたもの。心理学とか精神医学の棚にあった。Garance といういわゆる「知恵おくれ」の少女の物語。彼女はつねに同じ音楽を聴くことをせがむのである。それがヘンデルであったり、セザーリア・エボラであったりするのだ。常に気に入った同じフレーズを、倦むことなく弾き続けたシューマンを思い起させる。(自分にもその傾向があるのでね。それで、「助かっている」ことが多々ある。)
ゼミ合宿
2012年度のゼミ合宿を行いました。「椎名亮輔音楽美学研究室」のサイトがもう更新不可能になってしまったので、ここで報告します。
9月23日(日)今出川キャンパスジェームズ館J202教室
西山綾香『現代に生きる私たちにとって感動する音楽』
梅本佳奈子『シューマンのピアノ作品における幻想性と演奏表現についての考察(仮)』
築山桃佳『オーケストラ活動(仮)』
湊沙希『ジャポニスムの音楽から見る日本のイメージ』
高田詩織『交響曲におけるフルートの役割 ― フルートの歴史と発展を辿りながら』
田中里沙『音楽の広告的効果』
角村彩『音楽を学ぶ大学生の就職状況』
中村有里『公共ホールのマネジメントの現状と課題についての考察』
久保田景子『吹奏楽アンサンブル曲における楽器の役割(仮)』
夜はイタリアンレストランAltrettantoにおいて「反省会」
9月24日(月)
京都駅「えき」美術館において「輝ける皇妃エリザベート展」を見学。
(PS、あとは、田中さん、写真をください。よろしくー)
9月23日(日)今出川キャンパスジェームズ館J202教室
西山綾香『現代に生きる私たちにとって感動する音楽』
梅本佳奈子『シューマンのピアノ作品における幻想性と演奏表現についての考察(仮)』
築山桃佳『オーケストラ活動(仮)』
湊沙希『ジャポニスムの音楽から見る日本のイメージ』
高田詩織『交響曲におけるフルートの役割 ― フルートの歴史と発展を辿りながら』
田中里沙『音楽の広告的効果』
角村彩『音楽を学ぶ大学生の就職状況』
中村有里『公共ホールのマネジメントの現状と課題についての考察』
久保田景子『吹奏楽アンサンブル曲における楽器の役割(仮)』
夜はイタリアンレストランAltrettantoにおいて「反省会」
9月24日(月)
京都駅「えき」美術館において「輝ける皇妃エリザベート展」を見学。
(PS、あとは、田中さん、写真をください。よろしくー)
2012年9月20日木曜日
腰痛……
J'ai mal au dos. Me duele la espalda... しかし、仏語も西語もなんで背中なんだ?わたしは腰が痛いのに……。原因はレンタカーの座席の高さが合っていなかったことによると思われる。
2012年9月18日火曜日
磯江毅
河口湖の美術館で磯江毅の展覧会をやっていたので、見に行った。とてつもない写実である。絵で本物のように描く。それなら、写真を撮ればいいじゃないか、という考えもあるかもしれない。違うんだなあ。写実画は写真よりも「真」を「写」している。質感といったらいいだろうか。だからこれは「視覚」プラス「触覚」の芸術である。そして、触るためには、順番に撫でて行かなければならない。私たちも目で「撫でて」行くのである。だから、時間がかかる。写実画を描くのにも、大変に時間がかかるそうだ。私たちは、それをミニチュアで再構成しているのかもしれない。
2012年9月17日月曜日
2012年9月12日水曜日
実習訪問
昨日は、奈良県高田市というところに教育実習の訪問に行って来た。大阪阿倍野橋から近鉄で吉野行に乗るのである。
うきあな、しゃくどなど、なんとも歴史とか伝説を感じさせる名前である。途中で二上山や当麻寺を通過。高校の修学旅行の時にグループで行こうとして果たせなかったことを思い出した。もちろん、折口信夫の影響である。
向こうの方に遥かに見えるのが恐らく二上山ではないか、と。山越阿弥陀のイメージか?
今日は、ゆみさんのソロヴォイスの解説書き。突然の依頼である。明日までに終わらさなければ……。
2012年9月10日月曜日
山は山、川は川
禅の修行前には山は山で、川は川である。修行中にはそれは何が何だかわからなくなる。しかし、修行後には、また山は山で川は川である。これとまったく同じことが、真木悠介『気流の鳴る音』にあって、我が意を得たりという感じだったが(順番はむしろ逆だったが)、今から思えば、真木祐介(見田宗介)にはそうとう禅の影響とかがあるのかも。そして、今回のケージ論もこれです。乞うご期待(というほどでもないか)。
2012年9月9日日曜日
重陽
今日は重陽。というと杜甫のこの詩を思い出す。
九日藍田崔氏荘
老去悲愁強自寛、
老去悲愁強自寛、
興来今日尽君歓。
羞将短髪環吹帽、
羞将短髪環吹帽、
笑倩旁人為正冠。
藍水遠従千澗落、
藍水遠従千澗落、
玉山高並両峰寒。
明年此会知誰健、
明年此会知誰健、
酔把茱萸子細看。
来年はこのうち誰が残っているだろうかと思い、酔って一人仔細に「ぐみ」を見つめているのである。この解釈は吉川幸次郎の本で読んで、とても印象に残っている。
2012年9月8日土曜日
J'aurais pas dû...
J'aurais pas dû... というのはリュック・フェラーリのせりふ。「しなきゃあよかったのに……」というのはかっこいいね。あとは、J'ai tort, j'ai mon très grand tort. というのもある。まったく同感である。
2012年9月7日金曜日
Montsalvatge
Montsalvatge のCD(Canciones & Conciertos)を買って、知らない曲ばかりだと思っていたら、実は昔から知っていた。Cinco canciones negras で、これは確かビクトリア・デ・ロスアンヘレスの演奏で、よく聴いていたものだった。 Séverac のオルガン曲全集&合唱とオルガンのモテット集も買った。そして Cage, Works for percussion (1936 - 1991)。ナンバーピースが三曲入っている。
2012年9月5日水曜日
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