2012年10月8日月曜日

戦後文学は生きている

海老坂武先生からご恵贈いただいた『戦後文学は生きている』(講談社現代新書)京都への2往復の間に読了。大岡昇平、坂口安吾、石川淳、丸山真男、安部公房、大江健三郎、深沢七郎らの作品は昔々に読んでいて、懐かしく思い出した。その他の作品も読んでみたいものばかり。梅崎春生、原民喜、中野重治などなど。しかし、森有正だけは、どうもピンと来ない。(まあ他にも、開高健、鶴見俊輔、小田実などもそうなのだが。)これは、どうも「体質」みたいなものであって、「合わない」んだね。先ほどの会津八一もそうだけれども、同じ現代短歌なら、どうしても釈迢空ということになる。(そんなに知っているわけでもないが。斎藤茂吉?うーん?)ともあれ、海老坂先生の「読み」には、教えられるところ大。このような「知識人」が、少なくなっている昨今、まさしく頼りになる存在だ。