先日の音楽学会全国大会で出店を出していたユニバーサルというCD屋で、Ocora シリーズのフランス篇「L'épinette des Vosges」と「Corse Corsica」を購入。コルシカの方は、分厚い解説書付きで本のようになっている。なかなか面白い曲集である。その間に、Francis Bayer, De Schönberg à Cage : Essai sur la notion d'espace sonore dans la musique contemporaine, 1981, Klincksieck をきちんと読了。これも留学時代に買ったまま、ときどき読み齧っただけだが、きちんと読むと、まあなかなかきちんと書かれた非常に良い本である。バイエールの授業は、パリ八時代に出席していて、ベリオの《セクエンツァ》全曲を、演奏者を呼んで演奏させながら、分析するという授業がすごく刺激的だった。
そして、昨日は奈良ゆみさんの歌で(不肖わたくしめの伴奏とお話しで)ドビュッシーの歌曲についてのレクチャーコンサートでした。すごく遠くからも(横浜からも!!)聴きに来てくれた人がいて、ゆみさんの人気のほどが知られたのでした。演奏は、ゆみさんからも言われたのだが、やっとピアノと歌との間のやりとりができるようになったかな、という感じ(というか、できるようになったので、嬉しいです)。