Marc Froment-Meurice, Les Intermittences de la raison. Penser Cage, entendre Heidegger,
Klincksieck 1982. 再読。まあ、ていのよい優等生ノルマリアンの作文ですな。頭はいいし、よくいろんな物事を知っているし、それらをうまーく結びつけることができる。ケージを考えて、ハイデッガーを聞く、なんてグッド・アイデアですよね。よいアイデアを、広範な知識と結びつけて、はい、いっちょあがり。でも、つまらない。これは、ジャック・アタリにも言えること。しかし、これは自戒の意味も込めて。ぼくの『音楽的時間』も『狂気の』もそんな面がなきにしもあらずだから。(ぼくは、彼らほど頭もよくないし、知識もないけどね。)だから、そんなんじゃない『セヴラック』が吉田先生に受けたのだと思う。