加藤周一『日本文学史序説(下)』(ちくま学芸文庫)再読。この間、11月にパリに行った時に、ゆみさんの家(いわゆる「エビ部屋」)から持ち帰った、というのも、一昨年くらいかな、フィリップ・ニスのところで志賀重昂について発表した時のタネ本で、そのまま、荷物が重いので置いておいたのだった。その後、海老坂先生から何回も「これは椎名君のかね、持って帰ってくれい」と言われながら、そのままになっていた。でも何で彼はこだわったのだろう?さて、内容は、何回読み返しても「明晰」の一語。大佛次郎や中村真一郎の歴史ものを読みたくなった。