2011年6月13日月曜日

サド・フーリエ・ロヨラ承前

バルト『サド・フーリエ・ロヨラ』読了。「生涯」が一番面白かった。文学理論的部分は、訳がもう古いんだね。「インターテキスト性」とか。またこれも同様だが、当時では仕方が無かったのかもしれないが、強引なこじつけ訳注なども多い。ラカン『エクリ』の翻訳を思い出した。「アベセ」の訳注でめちゃくちゃな解説が付いていた(これは東大の山田氏の御教示による)。もう一度新たなバルト全集を出すべきだろう、フランスでもあるんだから。(ふと思ったが、日本でも、もうあるのかな?)