2011年10月11日火曜日

さかしま

ユイスマンス『さかしま』(澁澤龍彦訳、河出文庫)を読み返す。彼とセヴラックはパリのルドンの家で知り合ったのだった。けっこう彼らの共通点があって、特にラテン文学とカトリックの教養は興味深い。ユイスマンスがこんなに多くラコルデールについて言及していることは覚えていなかった。ラコルデールは、セヴラック(のみならず彼の父や叔父も)が卒業したソレーズ士官学校の創設者(というより中興者)の一人である。