2011年10月26日水曜日

L'avant-garde musicale à Paris de 1871 à 1939

Michel Duchesneau, L'avant-garde musicale à Paris de 1871 à 1939, Mardaga, 1997 を読んだ。著者はカナダ在住のオーボエ奏者だそうだ。1994年に Université Laval に提出された博士論文。ラヴァル大学というのはカナダ最古の大学のようですね。知らなかった。これまで国民音楽協会(la Société Nationale)や独立音楽協会(la Société Musicale Indépendante)については、まあそこそこ知識はあったけれど、その後に活動していた二つの団体、セレナード (la Sérénade)とトリトン(Triton)というのはよく知らなかったので、面白かった。しかしちょっと似たような(あるいは全く同じ)記述が多過ぎる。これはワープロのコピペの弊害ですね。これから頼まれて、戦前ドイツで活動した貴志康一についての本の書評をしなければならないのだが、同じ頃のこれらフランスの音楽団体の中にも一人日本人の名前があって驚いた。1922年2月2日の独立音楽協会のコンサートに、Yoshinori Matsyama という人の des chansons populaires japonaises が演奏されたというのだ。だれ?