2012年1月7日土曜日

林光追悼

作曲家の林光氏が亡くなった。彼は吉田秀和賞の審査員でもあったので、授賞式などでお会いできるかとも思っていたが、それも叶わずとても残念である。受賞のスピーチでは、吉田秀和先生との関係について語ったけれども、林光氏との関係にも触れなければならないかと思って、記憶を探っていたのだが、高校の頃に同じクラブ(ブラバン)の古川聖先輩があるとき、林光の《フルート・ソナタ》の楽譜をもってきて、「これはフォーレに倣った曲なんだそうだ、君わかるかい?」と訊いてきたのを思い出した。当時からぼくはフランス近代音楽の「専門家」(?)とまわりに思われていたので、そういうことになったんだと思う。その他にも、中古楽譜で林光の《ピアノ・ソナタ》など見つけてきて、弾いていた。やはり、ちょっとフランス風の気持ちのよい曲であったと思う。ちなみに、古川先輩とはその他にも、ピアノ連弾用のショスタコヴィッチ《交響曲第一番》を弾いたり、バルトーク《二台のピアノと打楽器のためのソナタ》を弾いたりして遊んでいました。