2013年2月23日土曜日

早稲田大学

早稲田大学で講演をします。
詳しくは、次を御覧ください。
http://www.f.waseda.jp/hideo-iwasaki/metaphorest_seminar13.html


生命や生命科学の文化的・歴史的側面に関する研究者やアーティストを招き,(広い
意味での)「アートにおける生命表現」や「生命科学の文化史」などに関する研究を
紹介するmetaPhorestセミナーのご案内です。

今回は、音楽美学の椎名亮輔先生(同志社女子大学)にご講演をお願いしました。椎
名先生は、ご著書『音楽的時間の変容』(現代思潮新社)の中で、時間という観点か
ら音楽を捉え、人類学、社会学、精神医学、哲学における諸研究を援用しつつその存
在論を論究し、現在における音楽を考察されています。今回のセミナーでは、執筆の
際のお考えやその後の思想の発展について、お話しいただきます。どうぞお誘い合わ
せのうえ, ご来聴ください。

椎名亮輔
(同志社女子大学教授、音楽美学・ピアニスト)
http://www2.dwc.doshisha.ac.jp/rshiina/index.html
『音楽と存在論的なもの』
日時:2013年2月28日(木) 15:00-17:00
場所:早稲田大学先端生命医科学センター(Twins) 50号館 3Fセミナールーム3
アクセス:http://www.waseda.jp/advmed/access/index.html
入場無料,事前申し込み不要

要旨:

現代音楽における音楽的時間の変容とは、それまでの伝統的な音楽的時間が対抗世界
的な虚構的・劇的時間を構成しようとしていたのに対して、たとえばジョン・ケージ
の音楽に見られるように、時間のそのような音楽構築的性格を否定して、物理的性格
に限りなく近付けようとする点にある。これにより、日常的時間における人間の存在
論的なもの(存在的なものとの差延として現れて来るような)が、音楽の中でも感受
できるようになる。

しかし、ここでの矛盾は、音楽という芸術の在り方に関わってくる。人生がそのまま
芸術ならば(すべての音が音楽であるならば)、音楽を書き続ける意味がどこにある
だろうか。そのような問いに対して、現代音楽家たちは、さまざまなやり方で答えて
いる。沈黙の可聴化、時間の遅延化、能動的聴取による時間の再創造……。しかし、
実はこれら音楽的時間の諸相は、伝統的な音楽の中にもすでに存在していた。こうし
て現代音楽の変容した時間体験は、伝統的なものも含めた音楽的体験全体を新たな視
点から見直すことを可能にする。

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連絡先:
堀江俊行(metaPhorest,早稲田大学)
info@metaphorest.net
http://genseirhythm.info/about/
http://metaphorest.net/residents/artists/toshiyukihorie/51

本研究会のページ
http://www.f.waseda.jp/hideo-iwasaki/metaphorest_seminar13.html