2011年11月10日木曜日
A Study of Catalan Composer Federico Mompou's Música Callada
Ann Zalkind, A Study of Catalan Composer Federico Mompou's (1893-1987) Música Callada, The Edwin Mellen Press, 2002 を読む。前半はモンポウに影響を与えた作曲家として、Scarlatti、Soler、Schumann、Chopin、Liszt、Albeniz、Granados、Falla、Satie、Debussy、Les Six が挙げられ、それぞれのある作品とモンポウのある作品の似ている点が論じられる。しかしこれが単なる判じ物というか当て物というか、何となく似ている程度なので、おやおや感。その上なぜ似ているかの論が全くない。ブラームスも言っていましたよね。「単に似ているだけだったら、驢馬だってわかる」って。そして後半は Música Callada 各曲の分析めいた記述。これって楽譜が読めれば、それでおしまいじゃない?これでニューヨーク市立大学の博士号を取ったんだったら、大したことないね。参考文献もほとんど英語のものだけで済ませている。なんじゃこりゃ?