2013年5月12日日曜日

『文学におけるマニエリスム』

グスタフ・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』(種村季弘訳、平凡社ライブラリー)読了。途中まで読んで、日本からの引っ越し便に入れたので、やっと今頃になって届いたのであった。読み残した部分に音楽を扱った箇所が入っていたのだが、ここではストラヴィンスキー(と少しだけシェーンベルク)しか取り上げられていない上に、やはり踏み込んだ記述は皆無。残念ですね。あとはもちろんジェズアルドは出て来るけれど、音楽のマニエリスムと言ったらだれだろう。時代をさかのぼって、ケージ、ブレクト(だからフルクサス)、サティ、アルス・スプティリオル、マショー(最初が最後)とかオケゲム(何声のミサでしたっけ)、そう言えば、ホッケにはレトリズムは出て来ていたな。誰か、この系譜の本を書かないかな。