2013年1月14日月曜日

cl-、pl-

スペイン語の「ll-」というのは、語源的に「cl-」、「pl-」がもとになっているようだ。いや、どうも何とも連想のきかない単語がこの種類に多いような気がしていて、気になっていたのであった。つまり、「鍵」の意のフランス語の「clef」はスペイン語の「llave」、「雨が降る」のフランス語の「pleuvoir」はスペイン語の「llover」、その他、「着く」は英語で「arrive」、フランス語で「arriver」だが、スペイン語は「llegar」と、予想もつかないが、これは「plicare」(ラテン語の「近付く」)とか「applicare」(同「そばに置く」)から来ているらしい。

2013年1月11日金曜日

Rouart et Lerolle

Rouart et Lerolle et cie. セヴラックの本を書いた時に、この名前の楽譜出版社がよく挙がっていた。そして、最近ショーソンのピアノ作品を弾いていたら、その楽譜の解説に、ショーソンの義理の姉妹はアンリ・ルロルと言う画家の妻で、その娘たちがショーソンの作品の献呈を受けたとあり、またドビュッシーの《サラバンド》もそうだ、と。そして、もっと、おやっと思ったのが、ルノアールの有名なピアノを弾く姉妹の絵(下のやつ)のモデルも彼女(たち)だと言うのである。また、姉妹の一人が結婚したのが、画家のルーアールで、ときて「うーむ、これは」と思ったのである。そこで、この出版社についてちょっと調べてみると、以下のようにペトルッチのサイトに解説が。
Founded in 1905 by Alexis Rouart (1869-1921) through the purchase of the Paris publishers Meuriot, and E. Baudoux et Cie. Rouart acquierd the catalog of the publisher Louis Gregh in 1906-07. Jacques Lerolle (Ernest Chausson's cousin) was associated with him from 1908 and continued to run the firm after Rouart's death. After Jacques's death, his son Paul (1906-1972) succeeded him but ultimately sold the catalogue to Francis Salabert in november 1953.
というわけで、ここでは直接にルロルの娘と結婚したルーアールは出てこない。どういう関係なのだろう?

Henri de Régnier, La vie vénitienne

Henri de Régnier, La vie vénitienne, Mercure de France, 1963. 読了。レニエの名は、ラヴェルの《水の戯れ》のエピグラフで知ったのだった。それから色々探して、邦訳が青柳瑞穂訳で出ているのを手に入れたりした。(『水都幻談』。いづみこさんはその孫だ。)その後、いくつかの書物を手にし、ぱらぱらと読んではいたが、きちんと読通したのは初めて。マラルメの弟子として、また貴族であり、アカデミシャンということで、なんか立派すぎて逆に面白くないのではないか、とちょっと敬遠気味であったのは確か。しかし、一読、なんと素晴しい紀行文だろうか。フランス語の美文というのは、これなんだろうな、と思う。美しい文章で、ヴェネチアの陰影に満ちた風景とそこでの経験を、ノスタルジックに描き出すというのは、もう今では流行らないのだろう。これを日本語でできたらどんなにいいだろう(そして、どんなに時代錯誤だろう!)。1899年から1924年にまでいたる、折々のヴェネチア滞在記(および付随するパリ記)。彼にとってのヴェネチアをぼく自身のパリにちょっと重ねたりもした。最後の1924年の滞在では、サン=マルコ広場でファシストの集会があったりするのが、時代を感じさせる。

2013年1月8日火曜日

男性・女性

名詞の男性・女性ということで言えば、スペイン語とフランス語で、同語源でも性が違うことがあり、間違いやすい。たとえば、「終わり」という意味の「fin 」は、フランス語は女性なのに、スペイン語は男性だ。

"la" Noël

Noël は男性名詞なのだが、どうもフランスでは la Noël とよく言われているように思って、不思議だった。何度辞書で確かめても男性名詞に変わりはないのだが(当たり前だ)、アンリ・ド・レニエを読んでいたら、やっぱり彼も「la Noël」と書いていたので、もう一度今度はネットでちょっと調べてみたら、やっぱりフランス人たちのあいだでも「ちょっと変じゃない」ということになっているようだが、そのディスカッションの中でも「la fête de Noël」の略だ、と言う説が多かった。中でもアカデミーの辞書を引用していた人もいて、それも(確か)同意見。なるほど。でも中には、この言い方は俗っぽいというのもあり。すると、レニエは「俗っぽい」?(ちなみに、ぼく自身は「la semaine de Noël」かな〜と思っていた。)

2013年1月6日日曜日

Louis Laloy

Louis Laloy, Contes magiques, H.Piazza, 1925. 読了。蒲松齢の原作との確認はまだ。でもまあいろいろ面白い物語を選んだものだ。彼はドビュッシーと一緒にインドネシアの音楽を発見したわけだが、その後も一緒にオペラ《ブッダ》の計画があったり、面白い関係だ。彼の回想録を読み直そうかな。

2013年1月4日金曜日

東京

年始は元旦に花山、二日から東京、そして三日には上京の機会を利用して、スペイン大使館にビザ申請。疲れました。今日から仕事始め(原稿書き)。