2011年5月20日金曜日

ドン・ペルリンプリン

ドン・ペルリンプリンは名前からして滑稽である。何の魅力もない中年男だ。彼は初夜の晩さえ「寝てしまう」し、必然的に「コキュ」である。しかし、我々男性はみんなドン・ペルリンプリンなのだ。モンポウはそれをいかに優しく描いていることだろう。ドン・ペルリンプリンはとれてしまった自分の「角」を優しく撫でるのである。そして最愛のベリッサのために、自ら死を選ぶ。