2011年5月7日土曜日
Marcel Duchamp
昨日は連休中にも拘らず授業をしなければならなかった。(宮仕えは辛いね。)大学院の授業もあり、そこでレーモン・ルーセルの話をした。レットリスム(イジドール・イズーなど)との関連だったのだが、最近その『アフリカの印象』の舞台のフィルムを見たのを思い出した。それをどこで見たのかをなかなか思い出せなかったのだが、そうそう『マルセル・デュシャン事件』の中でだったのだった。そこでふと思い立って、モンポウのYouTubeがあるなら、当然デュシャンのものもあるだろうと思って検索すると、ありましたね。インタビューがいくつか。英語のものも仏語のものもあるが、どれも面白い。特にレディメードについての話が面白くて、インタビュアーに「これらの作品は見てはいけない。見ることはできないのだ。網膜では捉えられない。」と述べているのが印象に残った。サティが彼の「家具の音楽」を初演した時に、立ち止まって聴こうとする聴衆たちに向かって、腕を振り回しながら「止まるな!」と叫んでいたというのを思い出した。