2012年7月27日金曜日

子ども

ジュール・ヴァレス『子ども』(朝比奈弘治訳、岩波文庫)読了。あっという間に読み終わってしまった。すごく面白い。徴兵制が一般庶民の嘆きの原因となっていたというのは、以前のアダン回想録でも何度か出て来たテーマだったが、ここでも。しかし身代金を払えばよかったというのは初めて知った。ラテン語、ギリシャ語学習に基づく古典語(古典的)教育とは何だったんだろう、と思わざるを得ない。そう言えば、若い頃のランボーもラテン語で詩を書いて賞をとったりしてるんだよな。日本では漢詩とかがそれに当たるのかな。漱石の漢詩とかは有名だが。