2011年2月10日木曜日
ペッソアふたたび
しかし「ちからがないという力」とは、いかにもペッソア的である。(素晴らしい!拍手!)(ケージ的とも言えるかもしれない!!)そして、その淵源の一つがどうも神秘主義らしい。どうもイベリア半島にはそのような神秘主義の系譜がありそうで、リカルド・ビニェスもそれにはまっていたらしい。セヴラックとも結びつくのだが、彼は直接には神秘主義者ではない。(親戚だか知り合いだかにそういうのがいたらしいが。)この二人をフォンフロワドの修道院の壁画に一緒に描いたのが、オディロン・ルドンだが、ここにも神秘思想が匂いますな。そして、何と言っても、トマス・デ・ビクトリアを聴くたびに、ぼくなどは「神秘的」な感じがするのだが、これは個人的印象に過ぎないのか?