2009年7月21日火曜日

20年後

上村とサントリーホールで弾くので、久しぶりに実家に帰り、そういえばクリストフが父親(ダニエル・シャルル)関連の書誌を集めていたと思い出し、大学院時代に『メリメロ』という雑誌に翻訳を出していたのを引っ張り出してみた。1985年くらいからの雑誌だから、20年以上前の話で、読み返してみるとどうもやはり「気恥ずかしい」。これは何なのだろうかと考えてみた。当時の自分は相当背伸びをしていたなというような感慨か……。よく知りもしないことを偉そうに書いていた、とか……?ただ、そこに「うそ」はないと思うし、結局、上村との演奏だってこれも20年以上のものだ。そこに「うそ」はない。というよりも、やはり「実感」としてあるものから出発していることには、ある種の時代を超えた「真実」があるように思える(ただし、その「実感」がどこまで本物か……?しかし、「本物」などあるのか……?)