2011年12月15日木曜日

20世紀を語る音楽

アレックス・ロス『20世紀を語る音楽』(柿沼敏江訳、みすず書房)読了。アメリカやイギリスのことはよく知らなかったので勉強になった。特にレッドパージのこととか、ブリテンのこと。ジャクリーヌの映画の登場人物たちも多数出演し、理解が深まった。この間読んだ岡田氏の著書を補強できるだろう。ここでもまたフランスのことが弱い気がするけれども、これは単にぼくが(余計なことを?)知っているからだろう。日本のことについては、多分秋山氏や長木氏の著書が補っていると思う(まだちゃんと読んでいない……。ありていに言えば、今のところ、それほど興味がない — 貴志康一関連で多少読んだけれども — これは頼まれ仕事)。広大なパノラマ。そうそう、ゲイ文化についても面白かった(あとがきで、著者の「夫」のことが言及されていて「ふーん」、原語は何でしょうね)。