2011年4月7日木曜日

スペイン音楽史

ギルバート・チェイス『スペイン音楽史』(全音楽譜出版社)を読み始めたが、どうもこの訳者(舘野清恵という人)は、英語以外にスペイン語をやっただけのようで、イタリア語もフランス語もラテン語もわからないらしい。その上、一般教養もどうも怪しいので、読みにくくてしょうがない。サンチャゴ・デ・コンポステラにまつられているのが「聖ジャック」というのは御愛嬌(「ヤコブ」でしょ)だが、ローマの「パパル合唱団」というのは無教養をさらしているようなもんだ。「フランダース」というのも、なんだか犬が出てきそうだ。「フランドル」というのが一般的だろう。ビクトリアがローマで勤めた教会の名前が、「サン・ヒロラモ」というので、あれ彼はもうスペインに帰って来ていたっけ、と思ったりした。