2011年4月14日木曜日

Guillot et Mellers

Pierre Guillot, Déodat de Sévérac : musicien français とWilfrid Mellers, Le Jardin Retrouvé : The Music of Frederic Mompou を読み終わった。ギヨー先生の本は実に緻密な研究の成果である。これでほぼセヴェラック(彼はいろいろ考えた末、従前のセヴラックではなく、セヴェラックという読みを採用した)の全貌を知ることができる。これからの研究者には必読・必携の書物である。一方のメラーズの本は、何というか、アマチュアに毛の生えたようなもんだね。全作品について書いてはあるが、それを言葉で表現して(何調で、どのようなメロディーで、伴奏はこうこうで……)いるだけで、ときたま感想めいたものも入ってくるけれども、だから?という感じ。新しい情報はなし。(モンポウをジャズと比べているのが新機軸?以前に同志社大学でモンポウについて講演をしたときに、聴衆からジャズの影響について質問されて面食らったものだが、それを思い出した。)