2011年4月23日土曜日

クララ・ジャネス

クララ・ジャネス『フェデリコ・モンポウ』を読み返している。しかし、何度読んでも、靴の上から足を掻いているような印象。これが全く翻訳の悪さから来ているのは明らかだ。作品名がわからず、固有名詞の読みはめちゃくちゃで、ウパニシャッドまで知らないと来ている。(「何かの著者名」とか平気で書いている。)しかし、もしかしたら原著も困った本なのかも。原文で読んでみたいものだ。少なくとも、知りたいレフェランスの正確なものがわかるだろう。まあしかし、このような読みにくい本が唯一の日本におけるモンポウ紹介本なので、モンポウが余り人に知られずに済んでいるという、逆説的効用があるのかもしれない。バルセロナに行って、可能ならば直接に著者に会えればと思う。